銀座の名店 閉店 ミツワギンザとその後!

以前、ミツワギンザというケーキの名店があった。
ショートケーキの苺が、時価により、ショートケーキが1500円以上するときがあった。
時価の苺はそれだけでも美味しい。スポンジが和菓子テイストで、そこに洋の生クリームが入ってきて、和洋折衷となるのだ。中くらいの縦長のカップに入っており、底のほうまで、スプーンですくって食べる。

味はシェフパティシエの岡本さんが、和菓子と洋菓子の融合というコンセプトもあったらしく、和菓子と洋菓子の中間というような味だった。

銀座の一等地にあり、喫茶店としても一流だった。

しかし、いまはなくなってしまった。

ミツワギンザの焼き菓子も、和洋折衷で、岡本さんは、豆を得意としていたらしく、マドレーヌの中に豆を包んで、岡本さんらしいマドレーヌを作られていた。また、野菜を入れた焼き菓子など、他店にないアイデアでどうやったら、こういったアイデアが浮かぶのだろうと感心させられた。

岡本さんの経歴は、ホテルオークラで学んだあと、1996年に渡英。その後、チョコレート工芸部門で優勝。クープドフランス日本代表となり、3位になる。2006年には、豆を用いたコンテストで優勝して、ここでも、豆を得意としていることを証明した。渡英したり、優勝したりと華々しいが、きっといつも、研鑽を忘れない生き方をされているのだろう。

岡本さんは、しばらくの充電期間をおいて、どうしているのかというと、姿は鎌倉にあった。
あの、鳩サブレで有名な豊島屋の喫茶部門をプロデュースしているとのことで行ってみた。

「置石」という喫茶店で、ソフトクリームとエクレアが名物だそうだ。
ソフトクリームには、クッキーが入っており、大変美味しいと評判だ。値段は380円。
置石は、一階が売り場で二階が喫茶店になっている。
営業時間は10:30~18:30。定休日は水曜日。(祝日の場合は翌日が休み)
和栗のモンブランと洋栗のモンブランがあり、食べ比べてみても美味しそう。
外の景色に鎌倉の街並みが見える。
鶴岡八幡宮のすぐそばなのだ。
岡本さんと鳩サブレの社長さんがタッグを組んだお店だ。素敵じゃないわけがない。
ミツワギンザのコンセプトだった和菓子と洋菓子の中間ということも、やはり、鳩サブレという和菓子と洋菓子の中間のようなお菓子に通じていたのかもしれない。

どこか、ミツワギンザ的要素のある喫茶店だった。
食べてる人も笑顔になれる名店の要素は、しっかり残っていた。