近年、新たな資産の概念として仮想通貨(暗号資産)が知られるようになりました。ビットコインなどの仮想通貨は、投資対象として非常に人気があるため、現在取引を行っているという人もいるのではないでしょうか?
この仮想通貨は、投資以外にもお買い物などの支払いに使うことができますが、実はあまり知られていないのが現状です。
そこで今回は、ビットコインを使って「仮想通貨決済」が利用できる場所や決済の手順などを簡単に解説します!
仮想通貨決済とは?
仮想通貨決済とは、ECサイトや店舗などで仮想通貨を用いる決済手段です。現在、仮想通貨決済はECサイトを中心に利用可能範囲が拡大しており、店舗販売においてもさまざまな場所で利用できるようになってきています。
仮想通貨とは
仮想通貨(暗号資産)とは、インターネット上で取引されている現物のないデジタル通貨です。
国家や中央銀行が発行する法定通貨とは異なり、仮想通貨は国によって価値が保証されていません。そのため、取引記録を改ざん不能にする暗号化技術「ブロックチェーン」によって価値を担保する仕組みになっています。
また、仮想通貨は電子マネーと混同されがちですが、電子マネーは法定通貨をデジタル化しているため両者は全く異なります。
ビットコインとは
ビットコイン(BTC)は、世界で初めて誕生した仮想通貨です。2008年に「サトシ・ナカモト」を名乗る人物が、インターネット上で発表した論文を元にビットコインは誕生しました。
ビットコインの登場以降に開発された仮想通貨はすべて「アルトコイン」と分類され、その総数は20,000種類を超えると言われています。ビットコインは不動のナンバーワンを誇ることから、仮想通貨の王様と呼ばれています。
仮想通貨決済を利用できる場所はどこ?
ECサイト
- 総合通販サイト:DMM.com、ビットコインモールなど
- 家電:パソコンショップアーク(ark)、アイラボファクトリー名古屋店など
- 食品:Wafelhuis、キッチンマレーチャンなど
- 美容:BULK HOMME ONLINE STORE、RWBeautyなど
- アクセサリ:東京時計、SHOP★イソップなど
- インテリア:オフィス家具モール、fazoo-pl.comなど
実店舗
都道府県ごとで対応店舗が異なるため、全国展開している店舗を記載しています。地域限定店舗では飲食店を中心とした対応が多いようです。
- ビックカメラ
- コジマ(一部店舗のみ)
- ソフマップ(一部店舗のみ)
- メガネスーパー
- 聘珍樓(へいちんろう)
- トミヨシミュージックスクール
仮想通貨決済を利用するための手順
それでは、仮想通貨を入手して決済に利用するために必要な手順を見ていきましょう。
ここでは、仮想通貨取引所「Coincheck」と仮想通貨「ビットコイン」を例にして簡単に解説します。「Coincheck」は、無料で利用できる国内の大手仮想通貨取引所で、専用アプリによって簡単に仮想通貨の購入や決済が行えます。
①仮想通貨取引所で口座開設をする
まずは、仮想通貨取引所で口座を開設しましょう。「Coincheck」の公式ページにアクセスし、手続きに必要な「メールアドレス」「個人情報」「本人確認書類」などを提出して申請します。口座が利用可能になるまで1週間程度かかるため、手続きが完了するまで待ちましょう。
②ビットコインを購入する
口座開設が完了したら、次はビットコインを購入しましょう。口座に日本円を入金し、Coincheckのアプリからビットコインを購入します。ここで購入したビットコインは「コインチェックウォレット」という仮想通貨の財布に保管されます。ビットコインの価格は変動するため、購入するタイミングを考えてコストを抑えると良いでしょう。
③コインチェックアプリで決済する
ビットコインを購入したら、実際に仮想通貨決済を利用してみましょう。決済は専用のコインチェックアプリで簡単に行うことができます。
やり方は、支払い先の送金アドレスである「QRコード」をコインチェックアプリに読み込ませるとビットコイン(BTC)での支払いが完了するようになっています。たったこれだけの手順で仮想通貨決済が行えるので、日々の支払いに活用することが可能です。
最後に
現在、世界中で仮想通貨を決済方法とする導入が進められています。2022年3月には、欧州におけるビットコインの中心都市「スイス・ルガーノ」でビットコインなど3銘柄を事実上の法定通貨として導入しました。
また、2022年10月には米Googleと米大手暗号資産取引所コインベースが戦略的パートナーシップを締結し、クラウドサービスで仮想通貨決済が限定的に利用できるようになります。このように、仮想通貨決済はますます拡大していくことが予想されます。今後どのように発展していくのか期待です!