味について

オーナーが、海外で修行したという店はたくさんあるが、その中でも、特段美味しいお店は数少ない。
海外で修行すればいいもんではないだろーといいたくなる店も多い。
味にキレがあるといえば、聖蹟桜ヶ丘の「ル・ププラン」と、町田の「パクタージュ」があげられるだろう。

あと、味に何か一つでも強調されていると、味のバランスからいくと、美味しくないと思う。
例えば、甘すぎるとか、卵が強い、生クリームに味がなさ過ぎて、味がぼやけるとか。
すべてにおいて、調和のあるのが、美味しいケーキだと思う。

街のケーキ屋レベルと、都会の洗練された味もまた、違う。

有名になる店は、有名になるだけの要素があるのだと思う。
地元のケーキも食べつくしたが、やはり、有名でないのには、それなりの訳があるというのが、感想だ。
きれいな見た目にきれいなお店は、いっぱいあるのに、やはり味に違いが出てしまうのはなぜだろう。

普通に美味しい、とは、まあまあのときの表現。

高ければおいしいのかといえば、3000円のショートケーキも食べたことあるが、それほどすごいわけではなかった。
あまりにも安いと、材料に手を抜いているのではと疑ってしまう。

あと、ホテルのケーキは、ケーキを味わうだけでなく、そこのホテルの雰囲気や特別感を味わうのだなと思った。

女性は、お店の雰囲気から、味にいたるまで、すべてにおいて、私のためだけにそこに連れて行って、男性がやってくれることに、感動を覚える。結婚詐欺師は、会うのは必ず、ホテルのお店を使うというのにも、なぜか納得してしまう。
女性は、安いケーキ屋や古くて手入れのされていないお店に連れて行かれると、がっかりしてしまう。自分の値打ちもその程度と判断されていると思ってしまうからだ。

ある男性が、面白いことを言っていた。
女性は、奥さんや恋人にすることを、恋愛感情なしでやってあげると、味方になってくれると。
味の話からは、少し脱線してしまったが、味について話を戻すと、美味しいケーキは、味に調和があるというのが一番だろう。
キレのあるケーキも、食べていてすがすがしい。
味がまどろっこしくないのだ。

どんなに経歴がすばらしくても、その人に合う合わないのケーキはある。
実は、私は、ただ、海外で修行してきたという人とは合わず、そこに、ひとひねり、ふたひねりしたり、何か特徴のある人のケーキが好きだ。
これは、好みになってしまうので、いい悪いではないのだ。
一般的な人は、甘くて美味しいのがケーキという人も多いので、そういう人には、そういうケーキ屋を勧める。
どこだか、ここで書いてしまうと批判的にとる方もいらっしゃるでしょうから、書けないけど。

自分に合ったケーキ屋を探してい見るのも、人生の楽しみの一つではなかろうか。