クリスマスローズとは、無茎種のヘレボルスのことで、キンポウゲ科に属します。
キンポウゲ科の花は他に、トリカブト、クレマチス、アネモネなどです。怪しく美しく、毒をもつ種類も多いが、一方で漢方薬としても使われるそうです。
園芸用に人気のある多年草で、1~3月にかけて花をつけます。寒芍薬という和名を持ちます。
クリスマスローズの話で有名な話が、第一次神聖戦争キラ包囲戦(B.C.550)において、デルポイと隣国同盟はキラの水源にヘレボルスを投入し、キラ住民の殆どが重度の下痢を発症。
隣国同盟はキラを無抵抗のうえ占拠した。 というのがあります。毒薬として戦争で使われたのですね。
それではクリスマスローズを育てるうえでのポイントを整理したいと思います。
1、クリスマスローズの育て方 花が咲かない
まず、クリスマスローズは秋に植え付けるのが一般的ですが、その年の冬に花が付くとは限りません。
なぜなら花が咲くサイズまで育つのに、1年~3年かかるからです。
植え付けた年に花が見たいのであれば、すでにつぼみがついている苗を購入するしかありません。
また花が咲く時期が、ちょうどクリスマスに重なるかは、品種によります。
本来、クリスマスローズと名前がついているのは、原種のヘレボルス・ニゲルという品種です。ヘレボルス・ニゲルは、クリスマスの頃から白い清楚な花を咲かせ始めます。
市場に出回っているものの多くは、ガーデンハイブリッドいって、2月ごろから先始めるものがほとんどです。
クリスマスのころに花が見たいのであれば、ヘレボレス・ニゲルを購入するしかありませんね。
またクリスマスローズには、葉が茂ってしまい、花がなかなか咲かないという事があります。
理由はいくつか挙げられます。
まず一つ、窒素分の多い肥料を与えてしまった場合、窒素をたくさん与えると、葉が茂ってしまいます。花を多くつけたい場合は、リン酸分の高い肥料を与えましょう。
次に考えられるのは、その株自体が花をつけにくい株であること、苗を購入する際に葉がたくさんついているものは、一見すると生育がいいように思えますが、花が付きにくい状態であることがあります。注意が必要です。
2、クリスマスローズ 植え替え、地植えについて
クリスマスローズを鉢に植え替える場合、市販のクリスマスローズ用の土と株よりも2回り大きな鉢を準備します。
植え替える前日に手でもって軽く固まるくらいに土を湿らせて置きましょう。
7号以上の大きな鉢には、軽石を敷いてから鉢の三分の一ほど土を入れます。6号以下の鉢なら、そのまま土を鉢の三分の一ほど入れます。
翌日朝、鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。
地植えの場合、土から作っていく必要があります。
雨の影響で酸性に傾いている土をクリスマスローズが育ちやすい中性〜アルカリ性の状態に整えておく必要があります。
また、場所は風通しの良い、半日蔭の場所が最適です。株同士の間隔は、50センチから60センチほど開けて下さい。
植え替えの翌日の朝、水やりをします。
3、クリスマスローズ 植え替えの時期は?
クリスマスローズを植え替える場合、10月から12月が最適ですが、3月まで行うことができます。
生育が旺盛なので、2回り大きな鉢に、毎年植え替えを行ってください。
時期をずらして植え替えを行うと、枯れたり花付きの悪くなる原因となるので注意しましょう。
まとめ
冬のガーデニングで重宝される、クリスマスローズですが、生育が早く根詰まりを起こしやすいという一面があります。
しかし、丁寧に世話をしてあげることで、何年にもわたって、花をつけ私たちを楽しませてくれます。
また鑑賞期間も1月から3月と比較的長いです。
非常に多くの種類が出回っているので、お気に入りのクリスマスローズを見つけて育ててみてはいかがでしょうか。